こんにちは。
代表の佐藤哲郎です。
佐久市F様 既存薪ストーブの入れ替え
インターネットで新しい薪ストーブを探され当社のホームページに行きつきました。
ご来訪いただいた際に、一通りのご説明をさせていただきました。
その際に、同じ地元、しかも手製の薪ストーブを作っているあなたにお願いしたいと言うお言葉をいただきました。
この仕事をやっていて本当に良かったと感じた瞬間でした。
既存薪ストーブと煙突施工の調査
ありがたく、ご注文をいただき早速F様のご自宅にお邪魔しました。
よく見ると、ガラス上部に亀裂があります。
確かにこのまま使用するのは危険です。
以前、F様がご来訪されたときに、『煙突から雨漏りするんだけど何とかならないかしら?』と言うご相談もいただきました。
果たして屋根の雨仕舞はどうなっているのか?
もう気になって仕方がありませんでした。
しかし、屋根に上って煙突の雨仕舞を見るとそれは一目瞭然でした。
煙突と瓦との取り合いでパテが塗りまくられておりました。
写真では見えませんが、経年劣化によって一部にひびが入っておりました。
ここから雨水が侵入したと思われます。
既存薪ストーブの煙突径がφ120でサトー式薪ストーブの径と合わないので煙突も入れ替えさせていただきました。
煙突工事
既存薪ストーブとサトー式薪ストーブの煙突芯が異なるため、30度エルボを使いました。
既に煙突が通っていたのになぜ開口作業を?と思われるかもしれません。
実は既存の煙突施工は安全性に欠けておりました。
既存煙突も二重煙突でしたが、屋根の野地板と煙突の距離が近すぎました。
近すぎるどころか、煙突が通るほどの隙間しかありませんでした。
いくら二重煙突は言え、煙道火災にもなれば煙突の表面温度はかなり熱を帯びます。
これでは野地板に熱が伝わり火事になります。
開口の内寸を500角に広げ、さらに不燃材であるケイカル板で囲いました。
こうすれば万が一、煙道火災になったとしても火事になるリスクが大幅に軽減されます。
最終的に以下の写真のように納めました。
フラッシング呼ばれる部材の水上、左右に曲げ加工を施しており更にシーラーを取り付けております。
こうすることで、万が一水上、左右から雨漏りが浸水しても防水できます。
しかし、このままだと水下から雨漏りが起きます。
瓦棒に乗るような形でフラッシングを取り付けますが、水下側の瓦とフラッシングとの間に隙間がありますのでそこを何かしらで埋める必要があります。
自在に曲げられ、瓦の波状にも密着します。
こうすることで水下からの浸水が防げます。
薪ストーブの設置と火入れ
さて、無事に煙突工事が終わり薪ストーブ本体を設置しました。
ご注文いただいてから納品までの間に約2か月の期間がありましたが『久しぶりに待つ楽しみを感じられた』とのことでした。
当社の薪ストーブが導入されるのをずっと楽しみに待ってくださったのです。
楽しみにして下さった想いに応えられるよう今後もお付き合いさせていただきたい所存です。
それでは今日はこの辺で失礼したいと思います。
どうもありがとうございました。